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健康管理

気分の波は栄養で整う?
ストレス社会を乗り切るための食事改善10のコツ

気分の波は栄養で整う?ストレス社会を乗り切るための食事改善10のコツ
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突然ですが、

「理由はわからないけれど、なんとなく気分が落ちやすい」「小さなことでイライラしてしまう」「朝から気力がわかない」
――そんな”なんとなくの不調”を感じることはありませんか?

三角座りで落ち込む女性のイラスト

なんとなく不調…それ、食事と関係しているかもしれません。

仕事・家事・人間関係と、現代社会はストレスを感じやすい環境にあります。忙しさのあまり食事がおろそかになり、それがさらに体や気分のコンディションを乱す悪循環に陥っている方も少なくありません。

近年、「食事の内容と気分・精神的な健康感には関連がある可能性がある」という研究が世界的に注目されています。もちろん、気分の変動にはさまざまな要因が関わっており、食事だけで解決できるものではありません。ただ、毎日必ず行う「食事」を少し意識するだけで、心身の土台を整える一助になる可能性があります。

本記事では、管理栄養士の視点から、気分の波と栄養の関係、そして日常で取り入れやすい食事改善10のコツを、科学的な根拠をもとにわかりやすく解説します。
「何か特別なことをしなければ」と身構えなくて大丈夫です。できそうなことから、ひとつずつ試してみてください。

気分と栄養の関係――脳は食事でつくられている

神経伝達物質と栄養素の関係

私たちの脳は、毎日の食事から得た栄養素を使って働いています。感情・意欲・リラックス状態などに関わる「神経伝達物質」も、食事由来の栄養素を材料として体内でつくられます。

神経伝達物質にはさまざまな種類がありますが、よく知られているのが「セロトニン」です。
別名”幸せホルモン”とも呼ばれ、気分の安定や穏やかな気持ちと深く関わっているとされています。
ドーパミン(やる気・快感)やノルアドレナリン(集中・緊張)なども有名ですが、これらも食事由来の栄養素を材料につくられます。

つまり、材料となる栄養素が日常的に不足していると、こうした神経伝達物質の合成に影響が出る可能性があると考えられています。「なんとなく気分が上がらない」という状態が続くときは、毎日の食事を見直すきっかけにしてみてください。

腸と脳は”会話”している

腸と脳が握手するイラスト

腸は第二の脳」という言葉、聞いたことはありますか?

実はこれ、比喩だけではなく科学的な根拠があります。腸には独自の神経ネットワークが張り巡らされていて、脳からの指示がなくても、ある程度自律的に消化・吸収をコントロールできます。その神経細胞の数は数億にのぼるとされ、脳・脊髄に次ぐ規模です。

そして腸と脳をつなぐ重要な役割を担っているのが「迷走神経」です。首から胸・お腹にかけて全身に広がるこの神経は、腸の状態を脳にリアルタイムで伝えたり、逆に脳からのストレス信号を腸に届けたりと、双方向に情報をやりとりしています。これを「腸脳相関」といいます。

緊張するとお腹が痛くなったり、胃腸の調子が悪い日は気分も上がらなかったり――そんな経験はありませんか?あれはまさに、この腸と脳の”会話”が影響し合っているからだと考えられています。

なお、腸と気分の関係は迷走神経だけでなく、腸内環境・免疫系なども複雑に絡み合っており、詳しいメカニズムはまだ研究途上です。ただ、腸の健康を整えることは全身のコンディション維持という意味でも、やはり大切な習慣といえます。

気分に関わる主な栄養素

「栄養が大事」とはわかっていても、何がどう関係しているのかはあまり知られていません。ここでは特に気分のコンディションとの関連が研究されている栄養素5種類を、わかりやすく紹介します。ただし、どれも「摂れば必ず気分がよくなる」というものではなく、不足しないよう意識することが大切、という視点で読んでみてください。

トリプトファン――セロトニンの”材料”

セロトニンは脳内で合成され、気分の安定に関わる物質ですが、勝手につくられるわけではありません。
「トリプトファン」というアミノ酸(たんぱく質の構成成分)を食事から摂ることで、はじめて脳内での合成が可能になります。

しかも、体内でつくることができない「必須アミノ酸のひとつなので、毎日の食事からコンスタントに摂ることが重要です。

含まれる食品:肉・魚・卵・豆腐・納豆・乳製品・バナナ など

ビタミンB群――栄養を”使える形”に変えるサポーター

食事から栄養を摂っても、それを体が使える形に変換するには「ビタミンB群」が必要です。特にビタミンB6は、トリプトファンをセロトニンへと変換する際に欠かせない役割を担っています。

またB群全体がエネルギー代謝や神経機能の維持にも関わっており、不足すると疲れやすくなったり、気分が落ち込みやすくなったりする可能性が指摘されています。

含まれる食品:豚肉・魚・レバー・納豆・卵・緑黄色野菜 など

鉄――脳に酸素を届ける”運搬係”

鉄といえば「貧血」のイメージが強いかもしれませんが、実は脳の働きにも関係しています。
鉄は血液中で酸素を全身に運ぶ役割を担っており、不足すると脳への酸素供給が滞り、集中力の低下や疲労感につながる可能性があります。また神経伝達物質の合成にも関わっていることが知られています。

特に月経のある女性は不足しやすいため、意識して摂りたい栄養素です。

含まれる食品:レバー・赤身肉・あさり・ほうれん草・小松菜 など

マグネシウム――現代人が最も不足しやすいミネラルのひとつ

マグネシウムは神経や筋肉が正常に働くために必要なミネラルで、体内で300以上の酵素反応に関わっているとされています。
加工食品中心の食生活では不足しやすく、現代人に広く不足しているとも指摘されています。

不足すると神経が過敏になりやすいという報告もありますが、食事から過剰摂取になることはほとんどないため、まずは食事からしっかり摂ることを意識しましょう。

含まれる食品:ナッツ・海藻・大豆製品・玄米・全粒粉パン など

オメガ3脂肪酸――脳の材料になる”良い脂”

脂質と聞くと控えたくなりますが、脳の重量の約60%は脂質でできており、種類を選んで摂取することが大切です。
牛・豚の脂身に多い飽和脂肪酸は摂りすぎに注意が必要な一方、青魚に含まれるEPA・DHAは脳や神経の機能維持、体内の炎症を抑える働きが知られており、積極的に摂りたい脂質です。魚をよく食べる集団で精神的な健康感が高い傾向を示す研究報告もあります。

EPA・DHAは現代の食生活では不足しがちなため、意識して取り入れることが望ましいとされています。

含まれる食品:さば・いわし・さんま・ぶり などの青魚、くるみ など

ストレス社会を乗り切る!食事改善10のコツ

閃いている男女3人のイラスト

コツ①:朝食を抜かない

忙しい朝こそ、朝食は抜かないようにしましょう。睡眠中に下がった血糖値を回復させ、脳と体にエネルギーを補給する大切な役割があります。

時間がない朝は、ヨーグルト+バナナだけでも十分なスタートです。トリプトファンを含む食品(卵・豆腐・乳製品など)と炭水化物を組み合わせると、セロトニンの合成をさらに助けやすくなります。

コツ②:たんぱく質を毎食取り入れる

神経伝達物質の材料はたんぱく質からつくられます。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品など、何か一品は必ず取り入れるクセをつけましょう。

特定の食品に偏らず、いろんな食材をローテーションするのがコツです。たとえば朝は卵や納豆、昼は魚、夜は肉や豆腐、というようにバリエーションをもたせると、アミノ酸のバランスも自然と整いやすくなります。

コツ③:主食・主菜・副菜を意識する

献立を考えるエプロンをした女性のイラスト

「何を食べればいいかわからない」という方はシンプルにひとつだけ意識してみてください。

①ごはんなどの主食、
②肉・魚などの主菜、
③野菜・海藻などの副菜
――この3つが揃うだけで栄養バランスはぐっと整いやすくなります。

毎食完璧でなくてOK。「今日は野菜が少なかったな」と気づいて次に活かすくらいで十分です。外食が続く日は、サラダや野菜の小鉢を一品追加するだけでもバランスが整いやすくなります。

コツ④:血糖値の急上昇を防ぐ

白米・白パン・甘いお菓子など精製度の高い糖質は、血糖値を急激に上下させやすく、気分の波につながる可能性があります。

対策はシンプルで、食事の最初に野菜や汁物から食べるだけでも血糖値の上昇が緩やかになるとされています。玄米や全粒粉パンなど低GI食品への置き換えも効果的です。低GI食品とは、食物繊維が豊富で精製度が低く(=茶色い食材)、食後の血糖値上昇を穏やかにする食品のこと。

忙しくて食事の順番まで気にできない、という方はまず「野菜から食べる」だけを習慣にしてみましょう。

コツ⑤:鉄分を意識して摂る

鉄は特に女性が不足しやすい栄養素です。レバー・赤身肉・あさり・ほうれん草・小松菜などを意識的に取り入れましょう。

ひとつ覚えておきたいのが、野菜などに含まれる植物性の鉄はそのままでは吸収されにくいという点。ビタミンCを含む食品(ブロッコリー・パプリカ・柑橘類など)と一緒に食べると吸収率がアップします。ほうれん草のソテーにレモンを絞る、といった小さな工夫が効果的です。

コツ⑥:発酵食品を日常に取り入れる

味噌・納豆・ヨーグルト・ぬか漬けなどの発酵食品は、腸内環境を整える働きが期待されています。

腸と気分の関係はまだ研究段階ですが、毎日少しずつ取り入れることは消化管の健康という意味でも理にかなっています。「毎食みそ汁」「朝にヨーグルト」など、ルーティン化すると続けやすいですよ。

特定の食品だけに偏らず、いろんな発酵食品をローテーションするのもおすすめです。

コツ⑦:良質な脂質を選ぶ

脂質は全部が悪いわけではありません。

青魚のオメガ3脂肪酸、ナッツの不飽和脂肪酸、オリーブオイルのオレイン酸などは体の機能維持に役立つとされています。

一方、揚げ物や加工食品に多いトランス脂肪酸は摂りすぎに注意

調理に使う油をオリーブオイルに変える、週に2~3回は青魚を食べるようにする、といった小さな習慣の積み重ねが食事全体の質を変えていきます。

コツ⑧:間食の質を見直す

小腹が空いて間食に想いを馳せる仕事中の女性

甘いお菓子やスナックは血糖値を急上昇させやすく、その後の急降下が気分の落ち込みにつながることも。

間食を完全にやめる必要はありません。ナッツ・ヨーグルト・チーズ・小さめのおにぎりなど、腹持ちがよく栄養価の高いものに置き換えるだけで十分です。

最近はコンビニやスーパーでも「ロカボ」と表示された、おいしく楽しく適正糖質のできるお菓子も多く並んでいますので、うまく活用するのもひとつの手です。

コツ⑨:水分をしっかり摂る

「水分不足くらい大したことない」と思われがちですが、軽い脱水でも集中力の低下や疲労感、気分の落ち込みにつながる可能性があるとされています。

目安は食事以外で1~1.5L程度。

甘い飲み物やカフェインに頼りすぎず、水・お茶・白湯を習慣にしましょう。個人の体格や活動量によって必要量は変わります。デスクに水のボトルを置いておくだけでも、飲む量が自然と増えやすくなります。

コツ⑩:「食べ方」と「継続」を大切にする

何を食べるかと同じくらい、食べ方も大事です。

よく噛む、スマホを置いて食事に集中する――それだけでも消化効率が上がり、気分のリフレッシュにもつながります。

そして最も大切なのは「続けること。完璧な食事を毎食目指す必要はなく、1週間単位でバランスが取れていればOK!くらいの、ゆとりを持って取り組んでみてください。食事を「義務」ではなく「自分をいたわる時間」として捉えられると、自然と長続きしやすくなります。

やりがちな誤解と注意点

Q
サプリメントは「補助」として使う

「サプリメントさえ飲めば食事は適当でいい」という考えは要注意です。食品に含まれる栄養素は他の成分と組み合わさることで吸収・利用されることが多く、サプリメントで丸ごと代替できるものではありません。

また脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は体に蓄積されやすく、摂りすぎると過剰摂取のリスクもあります。あくまで食事がベース、サプリメントはその補助、という位置づけで活用しましょう。

Q
極端な食事制限は逆効果になることも

「とにかく食べる量を減らせばいい」は危険な発想です。極端なカロリー制限や偏った食事法では、神経伝達物質の材料となる栄養素が不足し、気分の不安定さをかえって悪化させる可能性があります。ダイエットと気分管理を両立したいなら、まずバランスのとれた食事を継続することが基本です。

Q
食事は「生活習慣全体の一部」として捉える

食事を整えることは大切ですが、それだけですべての不調が解決するわけではありません。

睡眠・運動・ストレスとの付き合い方も同じくらい重要です。「食事を入口に、生活全体を少しずつ整えていく」くらいの感覚で取り組むのがちょうどいいと思います。

Q
個人差があることを忘れない

同じ食事をしていても、年齢・性別・体質・生活習慣によって体への影響は人それぞれです。「あの人に効いたから自分にも効く」とは限りません。体の変化を観察しながら、自分に合ったペースで取り組んでみてください。

まとめ

バインダーとペンを持ちこちらをみて微笑む女性のイラスト「まとめ」

気分と栄養の関係は、まだ研究が進んでいる段階の部分も多く、「食事を変えれば必ずよくなる」と断言できるものではありません。ただ、脳の神経伝達物質は毎日の食事から得た栄養素でつくられています。セロトニンをはじめとする”幸せホルモン”の材料を日常的に不足させないことは、気分のコンディションを底から支える習慣につながる可能性があります。

10のコツをすべて一度に実践しようとしなくて大丈夫です。「朝食を食べてみよう」「間食をナッツに変えてみよう」など、ひとつから始めるだけで十分です。1週間単位でバランスが取れていればOKと捉えて問題ありません。ゆとりを持って、継続的に取り組んでみてください。

食事は毎日必ず行うことだからこそ、少しの意識が積み重なると大きな変化につながります。「自分をいたわる時間」として食卓と向き合うことが、結果的に心と体の安定にもつながっていくはずです。

今日の食事が、明日の自分をつくってくれるのです。

なお、気分の落ち込みや不調が長く続いたり、日常生活に支障が出るほど辛い状態が続く場合は、食事改善だけで対処しようとせず、医師や専門の医療機関への相談を検討してください。

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